根津美術館


表参道駅から歩いて5分の根津美術館に行って来ました。ここは友人がこの美術館で最も有名な尾形光琳のカキツバタの屏風を見に行った知人から、『とても素晴らしかった!!』と聞き、ぜひ行きましょうと誘われていました。9月の声を聞いても蒸し暑さが治まらず、今でも小学校の校庭の木々では蝉が鳴いている程です・・・でも、やっと落ち着いてきたので出掛けることになりました。

ここは、東武鉄道の初代社長で実業家の根津嘉一郎氏のコレクションを展示するために作られた美術館です。

今回の展覧会は『美しきいのち』~日本・東洋の花鳥表現~と題したもので、日本に多大な影響を与えた中国の美術品が多く出品されていました。2階の展示室も見ることができ、一番興味深かったのは『刀の鐺(こじり)』。刀の柄の先端についている装飾品で、小さな物に高度な細工が施してありました。殿方はこういった場所まで自己主張なさるのですね。職人の技量に感服しました。

美術館の裏手には17,000㎡の広大な庭があります。池には大きな鯉が泳ぎ、屋方船まで浮かんでいます。様々な名の庵が4つもあり、竹林や仏像・道祖神…まるでテーマパークの様です。また5月のカキツバタの咲く時期に是非来てみたいです。

昔の財閥は本当にスケールが違いますね!なぜ、こんなに財力がもてたのか、少々疑問がわいてくる私でした。(高橋)