小原古邨展

原宿にある『太田記念美術館』の『小原古邨展』に行って来ました。小原氏は明治末から昭和にかけて活躍した花鳥画の絵師ですが、今までほとんど紹介されなかった“知る人ぞ知る”存在だそうです。とても混んでいて、一枚の版画を見るのも行列で時間がかかりました。

私も偶然ネットで知り初めての観賞でしが、版画とは思えない繊細なタッチと生き物を見つめる優しさが、色彩や生き物の眼・描写にあふれ出ていて心が温まる気がしました。虎でさえ古邨に描かれると、なでてみたくなるくらいまなざしが優しそうです。

中でも『鷹と温め鳥』という作品は、「鷹が冬夜の寒さをしのぐ為に小鳥を捕まえ胸に抱いてぬくめてもらい、朝には小鳥を離してやる・・・小鳥に報いるために飛んで行った方向はその日一日狩りに行かない」・・・小鳥の眠れぬ夜はかわいそうですが、なんとも情緒的な話で心に残りました。

今日の原宿は春休みが始まったのか、平日なのにいつもより一層混んでいました。

折角来たのでASOKOに立ち寄り買い物をしました。100均ではないですが、リーズナブルな価格でかわいい小物が沢山ありました。原宿神話はずーと続いて行くのでしょうか?やっぱり私は自然豊かで空間の多い八王子がいいな・・(高橋)