恩方地区は下原刀鍛冶発祥の地として、室町時代末期から江戸時代を通して、鍛冶が栄えていたそうです。
下原鍛冶で作られた刀槍類の「武州下原刀」は東京都唯一の郷土刀でもあり、残存数も少なく、非常に貴重な文化遺産となっています。
さて、そんな歴史的に名のある鍛冶の町で、現代の刀匠が腕をふるっているのをご存知でしょうか?
佐藤重利氏は文化庁認定刀匠で、日本刀匠会主催の小品展で優秀賞受賞するなど、真に切れる日本刀に情熱を燃やし、抜刀真剣の大家としてwikipediaにも掲載されております。
鍛冶の工程を見学させていただいたのですが、「もののけ姫」の映画のワンシーンにもあった、「たたら製鉄」という純度の高い鋼を作る作業は、熱気と飛び散る火花で圧倒的でした。
技術と根気と鋼への愛情が名品の数々を生みだすんですね。
専門サイトでは重利さんの作品を販売しており、注文製作も受け付けているそうです。…が、とてもとても一般人には手の届くお値段ではございません。