歌舞伎座 星合世十三團

歌舞伎に目覚め、会員になった友人からのお誘いで、十三代團十郎白猿襲名を来年に控えた『海老蔵』の舞台に行きました この舞台では海老蔵が四幕中で13役をこなす早変わりがあるので、とても楽しみにしていました

話の内容は義経千本桜に沿っているので、源氏と平家の戦いがベースとなる重い内容となります

テンポの良い戦いのシーンで、物陰に入って出てきたときには別の人間にすり替わって、歓声が上がりますが・・・その前に海老蔵が演じていた役がらは急に後ろ向きになり・・・

あら別人の影武者!! 影武者は妙に後ろ向きだったり、腕で顔を隠したりと・・・苦肉の策がおかしかったです

でも、同じ舞台上に2役・3役が同時に出ているので仕方ないですね

二幕目の終わりには、平知盛役の海老蔵が宙乗りで歩きながら天に召されるシーンがあり、3階席まで拍手の中昇っていきます

四幕目では、源九郎狐となり初音の鼓とじゃれながら再度の宙乗り!その前にも、狐が襖の上から畳に飛び降りたりアクロバティックな動きの連続でハアハアと肩で息をしていました

それもそのはず、海老蔵はほとんど休みなく出ていますから。15日からは扁桃腺がはれて4日間も休演になってしまいました・・・幸運にも私たちは予定通りに観劇できて良かったです

舞台は5時間の長帳場!舞台の最後にはバズーカ砲のような筒から、会場一杯に桜の花びらが舞落ちるという粋な演出! 感動で後髪を引かれつつも、遠い家路を急ぎました

19日には舞台が再開できたようですが、千秋楽が無事に迎えられることを祈っています(高橋)